#③ FP3級受験記〈教育編〉奨学金制度のデメリット・闇・滞納について現役大学生が解説!


すみらいふ

本日は、〈教育資金・奨学金編〉です!現在利用している方・お子さんがいる方は知るべき知識です!

大学生の47.5%が利用している制度、奨学金制度。その問題点と解決策を解説します!

結論から言うと、奨学金制度には問題点がたくさんあり、利用しないに越したことはないです!

なぜそう言い切れるか、FP3・2級の試験対策も含めて解説していきます!

奨学金制度ってどんな制度?

奨学金制度とは、家庭の事情などにより経済的な余裕がなく、進学にお金が必要な学生に向けて学費の付与や貸与を行う制度です。

勉強に対して意欲があるが家庭の事情で大学に進学するお金がない学生にとって必要不可欠な制度とされてきました。しか一方で、その利用者は、年々増加し続け、1998年度には約50万人だったが、2013年度には144万人へと、わずか15年で3倍近くに伸びています。

また、奨学金制度を利用している大学生の割合は、4年制大学(昼間部)で47.5%、短期大学(昼間部)で55.2%、大学院修士課程で48.0%、大学院博士課程で53.5%(下記:日本学生支援機構の「平成30年度 学生生活調査」)となっており大学生の2人に1が借金を背負って生きているという現実があります。

スミ(19)

今や大学生の2人に1人が利用している制度。その仕組みと問題点を一緒に考えていきましょう!

現在(2021年12月)、国内で最も有名な奨学金制度に、国が支援している*日本学生支援機構(JASSO)があります。

*大学生(短大含む)全体の利用率は37.5%で、2.7人に1人が日本学生支援機構の奨学金を利用しています。(平成29年度の調査)

日本学生支援機構(JASSO)には、貸与型(第一種奨学金、第二種奨学金)と、給付型(返済不要)があります。(下記図参照)

奨学金制度解説 図1

貸与型には、第一種奨学金第二種奨学金の2種類ある。それぞれ、卒業後に返済が始まり、返済が遅れると延滞金が発生する。

 第一種奨学金学業優秀で経済的理由で就学困難な学生に貸与。無利息(在学中・卒業後)。学業優秀の基準は、高等学校等における申込時までの全履修科目の評定平均値が、5段階評価で3.5以上などがある。

 第二種奨学金:在学中は無利息、卒業後に利息年3%を上限とする)が付く。

(公式HP:https://www.jasso.go.jp/shogakukin/about/taiyo/taiyo_1shu/gakuryoku/zaigaku.html

給付型は、給付型奨学金の1種類のみ

 給付型奨学金:住民税非課税世帯、または児童養護施設退所者の社会的養護が必要な者で*一定の基準を満たすもの。

*詳しくはこちら。(公式HP:https://www.jasso.go.jp/shogakukin/about/kyufu/index.html

ポイント①

奨学金には、貸与型と給付型の2種類存在する。それぞれ世帯年収・学業成績によって、基準が定められている。

奨学金制度を利用してはいけない3つの理由

それでは本題です。なぜ奨学金制度を利用してはいけないか、具体的な例を用いて解説していきます。

①大学卒業後、約300万円ほどの借金をもって、社会に出なくてはいけない

1人あたりの合計借入金額の平均は、無利子の場合でも236万円、有利子の場合は343万円にものぼると言われています(2015年度)。

あなたは月にどれくらいの生活費があれば生きていけますか?

仮に、月に5万円を4年間(48ヶ月)借り続けた場合、総返還額はいくらになるでしょうか。

5万円×48ヶ月×年利3%=2,450,000(貸与総額) 

2,450,000÷17,119円(月賊返還)=180(15年)(変換回数)、17,119×180=3,081,432円(返還総額)

以上の計算から、最終的な返済額は約300万円に上り、貸与額245万との差額、約50万円を利息として取られてしまいます。

このように、約300万円の借金を、新社会人1年目の時点で背負わなくてはいけません。また奨学金の返済額の平均は、月1万6880円と言われており、日々の生活費すら削ってしまいます。このように、奨学金という名の借金には、圧倒的なデメリットがあります。

詳しく知りたい方は、この本で解説していますのでチェックしてみてください。

「現在は、非正規雇用の割合が4割近くを占めている。残りの約6割のうち、「ブラック企業」がまた相当な割合を占めているのでは、奨学金の返済もままならない若者が大量に発生するのも無理はない。」

引用: 奨学金が生む思わぬ悲劇… “ブラック奨学金”の闇https://news.1242.com/article/124711

➁一般的に、返済期間が10年以上になることで経済的負担が生じる

上記の例は1例に過ぎず、実際の返済期間は、貸与金額によって変わってきます。
では、5万円より少し安い、毎月3万円の奨学金を4年間(48ヶ月)貸与し続けた場合はどうでしょうか?

最初に、貸与額は総額144万円になります。この貸与額には、それぞれ割賦金の基礎額が設定されており、144万円であれば基礎額が11万円/年です。この割賦金の基礎額で貸与総額を割ることで返還年数が決定されます。

貸与総額144万円 ÷ 割賦金の基礎額11万円= 13.09

(引用:日本学生支援機構「返還機関(回数)」)

つまり約13年間での返還になります。

【注意】上記の例では、無利息を前提とした第一種奨学金の例です。仮に上記の例で、利息(年利3%)がある場合、返済総額は179万円にもなります。

このように、月ごとに変還できる基礎額が決まっているため、一般的に10年以上はかかります。

実際に、自分の奨学金返還をシュミレーションしたい方はこちらhttps://shogakukin-simulator.jasso.go.jp/)。

③奨学金の延滞を続けると、ブラックリストに登録される

もし、奨学金の返済をしないとどうなるのか?

その答えは、奨学金の延滞を一定期間続けると、ブラックリストに登録されます。 ブラックリストとは、借金などの債務を約束どおりに返済しなかったことが事故情報として、個人信用情報機関に登録された状態のことをいいます。 いったんブラックリストに登録されると、その後の最低5年間は借り入れやクレジットカードの利用ができなくなります。

借り入れができないことで、住宅ローンや自動車ローンを組むことができなくなります。

住宅ローンに関しては、別の記事で解説してます。

Q 繰り上げ返済はできる?

整理すると、奨学金の問題点とは、「定額返還方式」(借りた総額で月々の返済額が決まる)にあると結論づけます。この制度によって、返済能力があるのにもかかわらず、月々の返済額に上限があり返せないというジレンマに陥てしまいます。

なら本当に奨学金は、繰上返済はできないのでしょうか?

答えは、奨学金の貸与終了後であれば可能です。

一部繰り上げ返還を行った場合は、繰り上げた分の返済期間が短縮され、翌月からの返還は通常通り行われます。

無利子である第一種奨学金であれば返済期間の短縮のみですが、利子が発生する第二種奨学金であれば、繰り上げに相当する分については利息が付かないという圧倒的なメリットがあります。
また、一括返済というシステム自体は存在しませんが、繰り上げ返済を最終回まで一気に行うことも可能です。

ポイント②

3つのデメリットがあるが、繰上返済によって少しでも返済額を少なくすることはできる!

FP3・2級試験で問われる知識まとめ

ここからは資格試験対策です!奨学金制度やそれ以外の制度をまとめました!

教育資金のプランニングの分野では、日本学生支援機構の奨学金、学資(こども)保険、教育一般貸付、幼児教育無償化の4つが出ます!

それぞれの出題ポイントをまとめたので、復習にでも使ってほしいです!!

©学資保険 出題ポイント 

・教育一般貸付

©教育一般貸付 出題ポイント

・幼児教育無償化

©幼児教育無償化 出題ポイント

ポイント③

奨学金、学資保険、教育一般貸付、幼児教育無償化の4つをしっかりと押さえて、試験に臨もう!

奨学金制度を利用している方へ

現在奨学金制度を利用している大学生・返済している社会人の方へ。

今回は、奨学金制度の問題点とFP試験での出題ポイントを解説しました。

実際に奨学金を借りている方には、「そんなことはわかっているけど、どうしようもない。」「借金をしてでも大卒資格ほしいだろ。」「ただただ不快。」などと感じた方もいらっしゃるかと思います。

本当に申し訳ございませんでした。

しかし私はこの記事を通じて、若い世代がこの社会問題に目を向けるきっかけとなり、自分の人生を充実させてほしいという願いを込めて記事を書きました。

個人的には、奨学金の返済のために、大学在学中に必死こいてお金を稼ぐ努力をして、一つでもお金につながる資産が必要な時代だと思います。

終わりに

FP試験の試験対策を通じて、自分自身なんで学校で教えてくれないんだ、と何度も思いつつ勉強しています。

自分の人生についてファイナンシャルプランナーの資格はとても魅力的で充実した資格だと思います。

第1回の記事で、試験の概要を説明していますので、以下の記事もぜひご覧ください。

以下のテキストが本当におすすめですので、資格取得や賢く生きるためのテキスト・問題集として活用してみてください。



次回は、1ヶ月死ぬ気で働いたのに手取り16万円?~新卒1年目が直面する社会保険料の闇~について解説していきます!!

面白いなと思ったら記事を拡散してほしいです!

読んでくださりありがとうございました。

各種SNSもよろしくお願いします!!

Follow me!